ANAマイル vs JALマイル 初心者向け完全比較ガイド

「マイルを貯めて無料で旅行に行きたい」と思っているものの、「ANAマイルとJALマイルのどちらを選べばいいのか分からない」と悩んでいませんか？

実は、マイルプログラムの選択を間違えると、同じ努力をしても獲得できるマイル数に2倍以上の差が生じることがあります。一方で、自分に最適なプログラムを選択できれば、年間20万マイル以上の獲得も現実的に可能です。

この記事では、年間30万マイル以上を獲得している上級マイラーの視点から、初心者の方でも迷わずに最適な選択ができるよう、ANAマイルとJALマイルの違いを徹底的に比較解説します。

さらに、選択したマイルプログラムで効率的にマイルを貯めるための具体的な方法まで詳しくご紹介しますので、この記事を読み終わる頃には、自信を持ってマイル活動をスタートし、憧れの旅行を実現できるようになります。

ANAマイルとJALマイルの基本的な違い

ANAマイルとJALマイルは、どちらも日本を代表する航空会社のマイレージプログラムですが、マイルの価値、貯めやすさ、使いやすさに重要な違いがあります。

マイルの価値と交換レート比較

ANAマイルの価値特性

ANAマイルの最大の特徴は、国際線のビジネスクラスやファーストクラス特典航空券での価値の高さです。特にヨーロッパやアメリカ路線では、1マイルあたり5円から10円、場合によっては15円以上の価値を実現できます。

たとえば、東京からニューヨークへのビジネスクラス往復特典航空券は105,000マイルで交換できますが、同区間の正規料金は通常80～120万円で設定されています。この場合、1マイルあたり7.6円～11.4円の価値となり、非常に高い交換効率を実現できます。ファーストクラスで長距離便だとさらに価値が高くなる傾向にあります。

国内線においても、ANAマイルは安定した価値を提供しており、東京大阪間往復がレギュラーシーズン13,000マイルで交換可能です。正規料金との比較では、1マイルあたり約1.5円から3円程度の価値となります。

JALマイルの価値特性

JALマイルは、国内線特典航空券での価値の安定性と、アジア圏での優位性が特徴的です。国内線では、東京大阪間往復が通常期12,000マイルで交換でき、この価値は季節や時期による変動が少なく、計画的なマイル活用が可能です。

特に注目すべきは、沖縄路線での価値の高さです。東京沖縄間の往復特典航空券は通常期20,000マイルほどで交換できますが、正規料金は6万円から8万円程度で設定されているため、1マイルあたり約3円から4円の価値を実現できます。

国際線においても、JALマイルはアジア圏での価値が際立っています。東京から香港やソウルへの往復特典航空券は20,000マイルから40,000マイルで交換でき、1マイルあたり2円から5円程度の安定した価値を発揮します。

ポイントサイトからの交換効率

マイル獲得において重要な要素となるポイントサイトからの交換効率では、JALマイルが有利ですが、方法が限られるのが難点です。逆にANAは還元率が70%になりますが、複数還元ルートがあるのが特徴です！

ANAマイルはJQみずほルートかニモカルートを活用することで、10,000ポイントを7,000ANAマイルに交換でき、70%という高い交換効率を実現できます。

一方、JALマイルの交換レートは通常50%程度となっておりますが、モッピードリームキャンペーンを利用してポイントをJALマイルに還元すると、なんと80%という業界No.1の高還元率を実現できます！このルート一択と言っても過言ではありません。

有効期限と管理の違い

両マイルとも基本的な有効期限は36ヶ月ですが、具体的な失効タイミングに微細な違いがあります。

ANAマイル：獲得から36ヶ月後の月末まで有効

JALマイル：獲得から36ヶ月後の同日まで有効

この違いにより、ANAマイルの方が実質的に有効期間が長くなる場合があります。たとえば、1月1日に獲得したANAマイルは4年後の1月31日まで有効となりますが、JALマイルは3年後の1月1日に失効します。

また、両マイルとも特定の条件下では有効期限の延長が可能です。ANAマイルの場合、ANAカードの継続時にボーナスマイルが付与されることで実質的に有効期限が延長され、JALマイルも同様にJALカードの継続により延命が可能です。

居住地域別の最適な選択方法

居住地域と普段利用する空港は、マイルプログラム選択において最も重要な判断材料の一つです。地域特性を理解することで、より効率的なマイル獲得が可能になります。

関東圏在住者の選択基準

ANAマイルが有利なケース

関東圏在住者にとってANAマイルが有利になる最大の理由は、東京メトロとの連携です。ANA To Me CARD PASMO JCB（ソラチカカード）を保有することで、東京メトロの利用でメトロポイントが貯まり、これをANAマイルに交換できます。

具体的には、月間15,000円分の東京メトロを利用した場合、ソラチカカードの利用で150マイル、メトロポイントの獲得と交換で135マイル相当の合計285マイルを毎月獲得できます。年間では3,420マイルとなり、これは東京大阪間片道特典航空券（6,500マイル）の52%に相当します。

また、羽田空港からの国際線利用が多い場合も、ANAの充実した路線網とスターアライアンス加盟航空会社との連携により、より多くの選択肢を享受できます。

JALマイルが有利なケース

関東圏在住者でも、JALマイルが有利になる主要な要因は、イオンでの食料品・日用品購入での高還元率活用です。

特約店のイオンでの買い物では、JALカード（ショッピングマイル・プレミアム加入）で4%の還元率を実現でき、月間3万円の利用があれば年間14,400マイルを獲得できます。これは東京沖縄往復特典航空券（20,000マイル）70%ほどが貯まる計算となり、日常の買い物だけで大きな旅行費用削減効果を得られます。

特にイオンでは定期的に「お客さま感謝デー」などの割引セールが開催されるため、これらのタイミングと合わせることで、節約とマイル獲得を同時に実現できます。食料品、日用品、衣類などの幅広い商品カテゴリーで高還元率を享受できるのは大きなメリットです。

また、大戸屋、和食さと、ロイヤルホストなどのレストランチェーンでも特約店となっており、外食でのマイル獲得も可能です。これらのレストランでは、通常2%から4%の高還元率でマイルを獲得でき、接待や家族での食事でも効率的にマイルを貯められます。

ただし、2025年10月31日にファミリーマートとの特約が終了予定のため、コンビニでの高還元率マイル獲得を重視される方は、この変更も考慮して選択することをおすすめします。

JALカードはモッピーで案件として掲載されているため、モッピー経由で新規入会をするとお得です！必ずモッピー経由で新規入会を進めましょう！

関西圏在住者の選択基準

JALマイルが有利なケース

関西圏在住者にとって、関西国際空港からのアジア路線ではJALが若干の優位性を持っています。特に香港、台湾、韓国などへの便数でJALが充実しており、アジア旅行を頻繁に行う方にとってはJALが有利な選択となります。

ANAマイルが有利なケース

関西圏在住者にとっては、どの空港もJAL、ANAともに就航しているため、どちらも選択肢には入ってきます。ただ、国際線においてANAは日本1の就航都市数を保持しており、さらにスターアライアンス加盟航空会社との連携により、ヨーロッパ路線や東アジアなどでの選択肢が豊富です。

また、関西圏では阪急電鉄や阪神電鉄などの私鉄との連携も重要な要素です。阪神阪急グループの関西エリア共通ポイントであるS POINTはANAマイルに交換でき、月間5万円の阪急グループでの利用があれば、年間約1,200マイルを追加で獲得できます。

地方在住者への推奨

北海道・東北地方

新千歳空港や仙台空港を拠点とする場合、ANAが若干有利な傾向があります。ANAは札幌を北海道内路線のハブとして位置づけており、函館、旭川、釧路、帯広などへの道内路線が充実しています。

ANAは北海道なら稚内、オホーツク紋別、東北なら大館能代、庄内、福島がANAのみ就航しており、JALは北海道なら丘珠、奥尻、東北なら三沢、花巻、山形がJALのみ就航している地域になります。最寄りの空港がどの航空会社が就航しているかで

中部・北陸地方

中部国際空港（セントレア）では両社とも充実した路線網を展開していますが、JALの方が一部の国内線で優位性を持ちます。特に沖縄便では、JALが直行便を運航しており、中部地方から沖縄への移動ではJALが有利です。

中国・四国地方

中国・四国地方も基本的には両社ともに就航している空港が多いですが、中でもどちらかしか就航していない空港もあります。ANAは中国地方なら米子、鳥取、萩・石見はANAのみ就航しており、JALは中国地方なら但馬、隠岐、出雲がJALのみ就航しています。

九州・沖縄地方

福岡空港では両社とも充実していますが、沖縄在住者の場合は離島へのアクセスを考慮する必要があります。JALグループ（JTA、RAC）は沖縄県内や奄美地方の離島路線で圧倒的な路線網を持っており、与論島、奄美大島、久米島などへの移動では大きなアドバンテージがあります。

旅行スタイル別の最適な選択

旅行の頻度、目的地、利用クラスなどの旅行スタイルによって、最適なマイルプログラムは大きく変わります。

国内旅行メインの方

頻度と路線による判断

国内旅行を中心とした方にとって、最も重要なのは利用頻度の高い路線での便数と予約の取りやすさです。

月2回以上の国内出張がある場合、ANAの豊富な便数が大きなメリットとなります。東京大阪間では、ANAが1日20便以上を運航しており、朝6時台から夜21時台まで幅広い時間帯をカバーしています。この豊富な便数により、ビジネス利用での朝夕の便でも特典航空券の予約を取りやすくなります。

一方、JALでは「クラスJ」という中間クラスの座席も特典航空券で利用でき、普通席で予約が取れない場合でもクラスJで予約できる可能性があります。座席の快適性を重視する方にとっては、この選択肢は大きな価値となります。

料金もご覧の通り、大幅に高額なわけではないため、使い勝手が良い良席と言えます。

また、JALマイルは特典航空券に交換しやすく、ハイシーズンでも使いやすいのが特徴です。どうしてもゴールデンウィークやシルバーウィークなどのハイシーズンしか旅行に行けない方はJALをおすすめします！逆にANAはハイシーズンは特に特典航空券をとるのが大変です。。。

特典航空券での価値最大化

国内旅行での特典航空券活用を考える場合、必要マイル数に大きな差はありませんが、付加価値で違いが生じます。

＜通常航空券＞

＜特典航空券（通常）＞

＜特典航空券（閑散期など）＞

ANAは「ANA SUPER VALUE」という早期予約用の特別な運賃設定がありますが、特典航空券でも閑散期の一部路線では少ないマイル数で特典航空券を利用できる場合があります。例えば、上記のように通常期は6,500マイルですが、6,000マイルで東京大阪間の特典航空券を利用できることがあり、マイルの価値を高めることができます。

JALでは「ディスカウントマイルキャンペーン」というキャンペーンがあり、人気路線の必要マイルが大幅に減額されるキャンペーンが開催されます。例えば、東京⇔北京までの通常のエコノミー席の必要マイルは10,000マイルですが、キャンペーン時は5,000マイルになることもあります！もし、旅行したい場所が該当していれば迷わずとりあえず予約を取ることをおすすめします！

※上記は予約日：2024年10月16日（水）～10月31日（木）のキャンペーン

海外旅行メインの方

目的地による戦略的選択

海外旅行を中心とした方にとって、目的地によってANAマイルとJALマイルの有利性が大きく変わります。

ヨーロッパ方面 ヨーロッパ旅行が多い方の場合、ANAマイルがスターアライアンス加盟のルフトハンザ、オーストリア航空、スイス国際航空などを利用でき、ヨーロッパ域内での移動も含めて柔軟な旅行計画を立てられます。

東京からフランクフルト経由でプラハへの旅行を計画した場合、62,000ANAマイルで往復エコノミークラス特典航空券を発券でき、ヨーロッパ域内の移動も含めて効率的な旅行が可能です。（※復路はウィーン経由成田の場合。別途税金などで74,000円ほどかかります。）

また、ANAはヨーロッパ方面の路線の新規開拓もしており、運航数を着実に増やしています。

ヨーロッパ方面	ANA	JAL
国数	８か国	4か国
都市数	９都市	4都市
便数	週49便	週28便

※2025年7月現在

アメリカ方面 アメリカ旅行が多い方の場合、JALマイルがワンワールド加盟のアメリカン航空との連携により、アメリカ国内の地方都市への移動も含めて充実した選択肢を提供しており、日本発着の直行便が多いのも特徴です。

＜ANA 東京⇔ロサンゼルス＞

＜JAL 東京⇔ロサンゼルス＞

ただ、マイル数では大きく違いが出る場合があります。2026年6月の航空券の例を参考にしますが、東京からロサンゼルスへの往復では、ANAマイルが50,000マイル、JALマイルが143,000マイルとANAマイルが圧倒的に有利になります。

アメリカ方面	ANA	JAL
便数規模	コードシェア含め北米最多	日本発着直行便が多い
主な都市	主要8都市＋周辺都市	主要都市8～9、米国内200都市連携
アライアンス	スターアライアンス	ワンワールド
利便性	北米内乗継に強み	乗継＆直行便・中南米も強み

※2025年7月現在

アジア方面 アジア圏の旅行では、両マイルとも優秀な選択肢を提供していますが、微細な違いがあります。

東南アジア旅行では、ANAマイルはシンガポール航空との提携によりシンガポールハブの活用が可能で、JALマイルはキャセイパシフィック航空との提携により香港ハブの活用ができます。利用したい航空会社や経由地によって最適な選択が変わります。

また、ANAは網羅している都市数、便数でもANAはアジア方面にも強く、スターアライアンスの提携便も利用し、圧倒的な便数を誇っています。

アジア方面	ANA	JAL
都市数	11か国・33都市	11か国・約20都市
便数	約190便	約120便
提携	LCC含め拡大中、増便傾向	LCCと直行便が強いがANAにやや劣る

※2025年7月現在

ビジネス利用が多い方

上級会員資格の価値

頻繁にビジネス利用がある方にとって、上級会員資格の取得は大きな価値をもたらします。

年間60回の国内出張（主に東京大阪間）があるビジネスパーソンの場合、ANAでは約120,000プレミアムポイントを獲得でき、これは最上級の「ダイヤモンドサービス」（100,000プレミアムポイント）を取得できる水準です。

この資格により、国内線でのプレミアムクラス無料アップグレード、国際線でのビジネスクラスアップグレード、専用ラウンジ利用などの特典を享受でき、月4回の国内出張がある場合、年間約30万円相当のアップグレード価値を受けられる計算になります。

空港ラウンジとサービス

＜ANA SUITE LOUNGE＞

＜JALダイヤモンド・プレミアムラウンジ＞

ビジネス利用では、空港での時間効率化も重要な要素です。上級会員になることで、ANAの「ANA LOUNGE」「ANA SUITE LOUNGE」やJALの「サクララウンジ」「ダイヤモンド・プレミアムラウンジ」を利用でき、軽食、アルコール類、WiFi、シャワー設備などが提供されます。

年間20回の利用があれば、1回あたり3,000円相当（※国内ラウンジ）として6万円の価値となり、これだけでも上級会員資格取得のメリットは十分にあります。

年間利用額別のおすすめ戦略

年間のクレジットカード利用額によって、選択すべきカードの種類と戦略が大きく変わります。

年間50万円以下の方

基本戦略：一般カードでの確実な積み重ね

年間利用額が50万円以下の方は、年会費の負担を最小限に抑えながら、基本的なマイル獲得の仕組みを理解することが重要です。

ANA一般カード（年会費2,200円）やJAL普通カード（年会費2,200円）では、初年度年会費無料キャンペーンが頻繁に実施されており、リスクなくマイル活動を開始できます。

年間40万円をANA一般カードで決済した場合、基本マイル4,000マイル、継続ボーナス1,000マイルの合計5,000マイルが獲得できます。年会費2,200円を考慮しても、1マイル2円で計算すると7,800円の価値となり、十分にメリットがあります。

＜ANA一般カードをお得に入手する方法＞

ANA一般カードはポイントサイトにも掲載されていないことが多いため、ANAのマイ友プログラムを活用するのが一番おすすめです！申し込むカードにもよりますが、最大5,400マイルをもらうことができます！

＜JAL一般カードをお得に入手する方法＞

JALカードをお得に入手するのは、モッピー経由がおすすめです！平常時でもモッピーポイント10,000ポイントをもらえ、申し込みを行うことが出来ます。

＜初心者におすすめのクレジットカード＞

ポイントサイトでの補完戦略

この利用額レベルでは、ポイントサイトの活用が特に重要になります。クレジットカードの年間利用だけでは大量のマイルを獲得することが困難なため、ポイントサイトでの案件実行により効率的にマイルを増やす戦略が効果的です。

モッピーで月1件程度のクレジットカード発行案件を実行した場合、月間10,000ポイント程度の獲得が可能です。これをANAマイルに交換（70%交換率）すると月間7,000マイル、年間では84,000マイルの獲得となり、クレジットカード利用分と合わせて年間9万マイルほどの獲得になります。

年間50万円～150万円の方

ゴールドカードでの効率化戦略

年間利用額が50万円から150万円の方は、ゴールドカードの導入により還元率を向上させ、より効率的なマイル獲得システムを構築できます。

ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールドカード（年会費34,100円）では基本還元率が100円につき2マイルに向上し、年間100万円の利用で20,000マイルを獲得できます。継続ボーナス2,000マイルと合わせて22,000マイルとなり、年会費を考慮しても1マイル2円で計算すると44,000円の価値となります。

JAL CLUB-Aゴールドカード（年会費17,600円）では、ショッピングマイル・プレミアムが自動付帯されるため、追加の年会費負担なしで1%の還元率を実現できます。さらに、JAL特約店での利用では2%の超高還元率となり、年間のショッピング100万円だけで20,000マイルを獲得できます。

家族カードでの集約効果

この利用額レベルでは、家族カードの活用も効果的な戦略となります。配偶者や子供の家族カードを発行することで、家族全体のクレジットカード利用をメインカードに集約でき、より効率的にマイルを貯められます。

家族4人で年間120万円の利用があった場合、メインカード1枚に集約することでゴールドカードの最大限の還元率を享受でき、年間24,000マイル以上の獲得が可能になります。

年間150万円以上の方

プラチナカードでの最高効率戦略

年間利用額が150万円以上の方は、プラチナカードの導入により最高レベルのサービスと還元率を享受できます。

他だとプラチナカードレベル相当のANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドカード（年会費34,100円）では、基本還元率に加えて、ANAグループでの利用時には100円につき2マイル、さらにポイント移行手数料が無料となっています。

年間300万円をこのカードで決済し、そのうち100万円をANAグループで利用した場合、基本マイル30,000マイル、ANAグループボーナス10,000マイルの合計40,000マイル以上を獲得できます。

付帯サービスの価値も考慮

プラチナレベルのカードでは、マイル還元率だけでなく付帯サービスの価値も重要です。プライオリティパスの価値（年間約4万円相当）、充実した海外旅行保険（年間約1万円相当）、空港ラウンジ利用（年間約1万円相当）などを考慮すると、実質的な年会費負担は大幅に軽減されます。

特にゴールドカード以上のクレジットカードを検討する際は、年間費と付帯サービスとのバランスを考え、ご自身にとってメリットがあるかどうかをご判断ください！

効率的なマイルの貯め方

選択したマイルプログラムで効率的にマイルを獲得するためには、複数の手法を組み合わせた総合戦略が重要です。

クレジットカード利用による基盤構築

固定費の完全集約

マイル獲得の基盤となるのは、日常の支払いをクレジットカードに集約することです。電気料金、ガス料金、水道料金、携帯電話料金、インターネット料金、NHK受信料などを合計すると、一般的な家庭では月額3万円から5万円程度になります。

月額4万円の公共料金をANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールドカードで支払った場合、年間48万円の決済となり、9,600マイルを獲得できます。これは通常期の東京沖縄往復特典航空券（16,000マイル）60%に相当します。

特約店での戦略的利用

JALマイルを選択した場合、特約店での利用により大幅な還元率向上を実現できます。

イオンでは、ショッピングマイル・プレミアム加入時に2%の還元率となり、月間15,000円のショッピングで年間3,600マイルを獲得できます。スターバックスの日常のカフェ利用でも2%の還元率となり、月間1万円の利用でも年間2,400マイルの獲得が可能です。

ポイントサイト活用による大量獲得

主要ポイントサイトの戦略的活用

モッピー（最重要） ANAマイル獲得において最も重要なポイントサイトです。エクスプレスキャンペーンを活用することで、10,000ポイントを7,000ANAマイルに交換でき、70%という高水準の交換効率を実現できます。

クレジットカード発行案件では8,000ポイントから15,000ポイント、証券口座開設では5,000ポイントから10,000ポイントを獲得でき、月2件程度の案件実行で月間20,000ポイント以上の獲得も可能です。

※クレヒスの兼ね合いでクレジットカード発行は月2件までにしてください。

ハピタス（安定性重視） 会員数400万人を超える老舗ポイントサイトで、「お買い物あんしん保証」により安心して利用できます。楽天市場、Yahoo!ショッピング、ZOZOTOWNなどでの還元率が高く、日常のオンラインショッピングで効率的にポイントを獲得できます。

ポイントインカム（長期戦略） 会員ランク制度により、最高ランクのプラチナ会員では通常案件でも7%のボーナスポイントが付与されます。長期的に利用することで、実質的に1.07倍のポイント獲得が可能になる戦略的なサイトです。

案件選択の基本戦略

初心者は無料案件から始めて、徐々に高額案件へとステップアップしていくことが重要です。

1. 無料案件：資料請求、アプリダウンロード（100-500ポイント）
2. 低リスク案件：無料会員登録、アンケート回答（500-2,000ポイント）
3. 中額案件：証券口座開設、銀行口座開設（3,000-10,000ポイント）
4. 高額案件：クレジットカード発行、不動産セミナー、回線申込（8,000-100,000ポイント）

オンラインショッピングでの追加獲得

マイレージモール経由の基本戦略

ANAマイレージモールやJALマイレージバンクモール経由でのオンラインショッピングにより、通常のクレジットカード利用マイルに加えて、追加のマイルを獲得できます。

主要なオンラインショップの還元率は以下の通りです：

• 楽天市場：1%
• Yahoo!ショッピング：1%
• Amazon（一部商品）：0.5%
• ZOZOTOWN：2%

年間30万円のオンラインショッピングをANAマイレージモール経由で行い、ANAアメリカン・エキスプレス®・カードで決済した場合、カード利用マイル3,000マイルとモール経由マイル1,500マイルの合計4,500マイルを獲得できます。

旅行関連サービスでの高還元活用

旅行関連サービスでは特に高い還元率が設定されています：

• じゃらん：2%
• 楽天トラベル：1%
• 一休.com：2-3%

年間20万円の宿泊予約を行った場合、追加で3,000マイル以上を獲得でき、旅行費用を抑えながらマイルも効率的に貯められます。

他にもANAカードやJALカードでANAやJALの航空券を購入すると、航空券購入マイルがもらえます。例えば、ANAアメリカン・エキスプレス®・カードだと100円あたり2.5マイルがもらえ、さらに搭乗ボーナスとして対象のマイルの10%が付与され、大変お得になっています！

初心者におすすめの最初の1枚

ANA派の方への推奨

ANA To Me CARD PASMO JCB（ソラチカカード）

関東圏在住者にとって最も価値の高いANAカードです。

• 年会費：2,200円（初年度無料）
• 基本還元率：100円につき1マイル
• 東京メトロ利用でメトロポイントも獲得
• ポイントサイトからのANAマイル交換で重要な役割

通勤・通学で東京メトロを利用している方にとっては、特別な努力をすることなく継続的にマイルを獲得できる理想的なカードです。月間15,000円分の東京メトロ利用で年間3,420マイルを追加獲得でき、これは基本的なマイル獲得に大きく貢献します。

ANA一般カード（関東圏以外）

東京メトロを利用しない地方在住者には、シンプルで理解しやすいANA一般カードを推奨します。

• 年会費：2,200円（初年度無料）
• 基本還元率：100円につき1マイル
• 入会・継続ボーナス：1,000マイル
• 搭乗ボーナス：10%

ANA一般カードは最初に紹介特別ボーナスがもらえるため、既にANAカードを保有している人からの紹介がお得です！もし、ご希望の方は下記よりお問い合わせください。

JAL派の方への推奨

JAL普通カード

JALマイル獲得の基礎を習得できる優秀なエントリーカードです。

• 年会費：2,200円（初年度無料）
• 基本還元率：200円につき1マイル（ショッピングマイル・プレミアムに加入すると2マイル）
• 特約店で：100円につき1マイル（ショッピングマイル・プレミアムに加入すると2マイル）
• ショッピングマイル・プレミアム（年会費4,950円（税込））加入で全決済2倍

JAL特約店（イオンなど）を頻繁に利用する方にとっては、初年度から高い還元率でマイルを獲得できます。車での移動が多い方には特におすすめです。

JALカードはモッピーに多く掲載されています！必ずモッピー経由でお得に申請をすることをおすすめします！

よくある質問と回答

Q: 結局どちらから始めるべきですか？

A: 居住地域と利用パターンで判断してください

判断の優先順位は以下の通りです：

1. 関東圏在住かつ東京メトロ利用 → ANAマイル（ソラチカカード）
2. イオンを多く利用 → JALマイル
3. 海外旅行でビジネスクラス希望 → ANAマイル
4. 国内旅行がメイン → 利用空港の便数で判断
5. 迷った場合 → ANAマイルから開始（様々な方法で貯めやすい）

最初の6ヶ月はメインとなるマイルプログラムを決めて集中的に取り組み、基本的な仕組みを理解した後に、もう一方のプログラムも並行して始める戦略が効果的です。

Q: 年会費をかけたくない場合はどうすればいいですか？

A: 無料カードから始めて段階的にステップアップしてください

年会費を抑えたい場合の戦略：

完全無料での開始

• 両社とも初年度年会費無料キャンペーンを活用
• ポイントサイトでの獲得を中心とした戦略
• 年間50万円以上の利用があれば年会費2,200円は十分回収可能

段階的なアップグレード

• 1年目：一般カード（年会費2,200円）
• 2年目：年間利用額が100万円超えたらゴールドカード検討
• 3年目以降：年間200万円超えたらプラチナカード検討

年会費2,200円でも、月間の固定費4万円をカード決済するだけで年間4,800マイルを獲得でき、1マイル2円で計算すると9,600円の価値となるため、十分にペイできます。

Q: 家族でマイルを貯める場合の効率的な方法は？

A: 家族カードで利用を集約し、役割分担を明確にしてください

家族カード活用戦略 夫婦と子供2人の4人家族で、それぞれが月5万円のクレジットカード利用をしている場合、家族カードを活用することで月20万円、年間240万円の利用をメインカードに集約できます。

家族内役割分担の例

• 主たる家計管理者：メインカード保有、戦略立案
• 配偶者：家族カードで食費・日用品決済、特約店活用
• 子供（高校生以上）：家族カードで教育費、交通費決済

家族旅行での活用効果 家族4人分の沖縄旅行特典航空券（64,000ANAマイル）も、家族全体でマイルを集約していれば年間で十分獲得可能な量となります。

Q: ポイントサイトは本当に安全ですか？

A: 大手サイトを選択すれば安全性に問題ありません

安全なポイントサイトの特徴

• 運営会社が上場企業または大手企業
• 会員数が100万人以上
• 運営歴が10年以上
• プライバシーマークを取得

推奨する安全なサイト

1. モッピー：株式会社セレス（東証一部上場）
2. ハピタス：株式会社オズビジョン
3. ポイントインカム：ファイブゲート株式会社

これらのサイトは「お買い物あんしん保証」などの保証制度も整備されており、ポイントが正常に付与されなかった場合のサポート体制も充実しています。実際に私も問い合わせしたことが何回もありますが、ご返信もすぐにきて、ポイントの調査などもしっかり行ってくれます！

Q: 最初にどのくらいのマイルを目標にすべきですか？

A: 段階的な目標設定で継続可能な活動を心がけてください

初心者向け段階的目標

1-3ヶ月目：基盤構築期（目標5,000マイル/月）

• クレジットカード決済：1,000マイル
• ポイントサイト基本案件：4,000マイル相当

4-6ヶ月目：効率化期（目標10,000マイル/月）

• クレジットカード決済：3,000マイル
• ポイントサイト中額案件：7,000マイル相当

7-12ヶ月目：本格活動期（目標15,000マイル/月）

• クレジットカード決済：5,000マイル
• ポイントサイト高額案件：10,000マイル相当

年間15万マイルを達成できれば、東京からヨーロッパへのエコノミークラス往復特典航空券（45,000～65,000マイル）を年2回以上発券できる計算になります。（下記はパリ往復の例。）

まとめ：あなたに最適なマイルプログラムの選択

最終判断のためのチェックリスト

以下の項目をチェックして、最適なマイルプログラムを選択してください。

ANAマイルがおすすめの方

• 関東圏在住で東京メトロを月10,000円以上利用
• 海外旅行でビジネスクラス・ファーストクラスを利用したい
• ポイントサイトを積極的に活用する予定
• 国際線の利用頻度が年3回以上
• ヨーロッパ・アメリカ路線の利用が多い

JALマイルがおすすめの方

• ハイシーズンしか旅行に行けない
• 国内旅行がメイン（月1回以上）
• 関西圏在住でアジア路線の利用が多い
• 沖縄・離島への旅行が多い
• 特約店（イオンなど）をよく利用

どちらも当てはまらない場合 迷った場合は、ポイントサイトからの交換効率が高いANAマイルから開始し、慣れてきたら両方のマイルを貯める戦略に移行することを推奨します。

今すぐ実行すべき5つのアクション

マイル活動を効率的に開始するため、以下のアクションを順次実行しましょう！

1. マイレージプログラム登録（今日）

• ANAマイレージクラブまたはJALマイレージバンクに登録
• 基本情報の入力と会員番号の確認

＜ANAマイレージクラブ＞

＜JALマイレージバンク（JMB）＞

2. クレジットカード申込み（1週間以内）

• 選択したマイルプログラムの推奨カードに申込み
• 入会キャンペーンの条件を確認して必達計画を立案

3. ポイントサイト登録（1週間以内）

• モッピー、ハピタス、ポイントインカムに登録
• 無料案件から開始して操作方法を習得

4. 固定費の支払い設定変更（1ヶ月以内）

• 公共料金、携帯電話料金をクレジットカード自動引き落としに変更
• 確実にマイルを獲得できる基盤を構築

5. 初回特典航空券の計画立案（3ヶ月以内）

• 6ヶ月後の旅行目標を設定
• 必要マイル数と獲得計画の詳細化

期待できる成果とタイムライン

適切な戦略を実行することで、以下の成果が期待できます。

3ヶ月後

• 基本的なマイル獲得システムが確立
• 月間5,000-8,000マイルの安定獲得
• マイル活動の基本的な流れを習得

6ヶ月後

• 月間10,000-15,000マイルの獲得を実現
• 初回の特典航空券発券（国内旅行）
• ポイントサイトでの効率的な案件実行が可能

1年後

• 年間15万-20万マイルの獲得達成
• 海外旅行の特典航空券発券が現実的
• 上級テクニックの活用開始

マイル活動は始めた日から価値を生み出します。完璧を求めすぎず、まずは小さな一歩から始めて、徐々に効率を高めていくことが成功への確実な道筋です。

この記事で紹介した戦略を実践することで、あなたも憧れの旅行を特典航空券で実現できるようになります。今日からマイル活動を開始し、新しい旅行スタイルを手に入れてください！